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MacとペアリングしたMagic Trackpad 3の使い方

Apple製の大型トラックパッド「Magic Trackpad 3」は、同じApple製品であるMacとペアリングすることで機能を最大限に発揮することができます。

この記事では、MacとペアリングしたMagic Trackpad 3の使い方をご紹介します。

ジェスチャーのカスタマイズ方法や、不具合の対処法についてもご紹介していますので参考にしてみてください。

MacとMagic Trackpad 3をペアリング(設定)する

ここでは、MacとMagic Trackpad 3をペアリングする方法をご説明します。ペアリングするには、MacのBluetoothをオンにしておく必要があります。

Magic Trackpad 3の電源を入れる

Magic Trackpad 3の上側面にある電源を入れます。電源が入ると、画像のように緑色の底が見えます。

LightingケーブルでMacに接続する

Magic Trackpad 3に同梱されているLightningケーブルを使い、Macと接続します。

一回クリックする

Lightningケーブルを取り外しMagic Trackpad 3を1回クリックします。

接続されましたと表示される

Macの画面に「接続されました」と表示されます。これで、MacとMagic Trackpad 3のペアリングが完了しました。

ペアリングを複数行って切り替えする

1台のMagic Trackpad 3を複数台のMacやiPadで使いたいと思うことはありませんか?

例えば、Magic Trackpad 3を家族で共有したいときなど、Magic Trackpad 3を複数のデバイスで使用したいと思う場面は多いかと思います。

しかし、Magic Trackpad 3は複数のデバイスで同時に使うことはできません。

Magic Trackpad 3は1台につき1つのデバイスにしかペアリングできないため、複数のデバイスで使用したい場合は、その都度ペアリングし直す必要があります。

少し手間ではありますが、ペアリングを切り替える際は「毎回Lightningケーブルを繋いでペアリングする」方法が最も確実です。

Lightningケーブルを使ったペアリング方法については、本記事「MacとMagic Trackpad 3をペアリング(設定)する」セクションをご参照ください。

MacとペアリングしたMagic Trackpad 3の使い方

Magic Trackpad 3はMacとペアリングすることで、その便利な機能をフルに活用することができます。

以下セクションでは、MacとペアリングしたMagic Trackpad 3の使い方についてご紹介します。

トラックパッドとマウスを併用する

Magic Trackpad 3は、マウスと併用して使うことも可能です。

Magic Trackpadとマウスを併用する

クリックなどの基本操作はマウス、拡大/縮小や回転などの細かい操作はトラックパッドといったように、2つのデバイスを上手く使い分けることにより、作業の効率を上げることができます。

なお、Magic Trackpad 3では主に以下のような操作を行うことができます。

動作機能
1本指で強めにクリック辞書で単語を調べる/データ検出
2本指でクリック右クリック
2本指で上下にスワイプ画面のスクロール
2本指で左右にスワイプ前/次のページに移動する
2本指でピンチ/アウト拡大/縮小
2本指で回転回転

Magic Trackpad 3単体でもさまざまな操作ができますが、マウスと同時に使うことで、さらに快適なPC環境を実現することができるでしょう。

3本指で操作する

上記セクションでは、Magic Trackpad 3でできる主な操作をまとめました。

Magic Trackpad 3は、1本指、2本指だけでなく、3本指での操作も可能です。

3本指でできる操作については以下の表をご覧ください。

動作機能
3本指で左右にスワイプフルアプリケーション間を移動
3本指で上にスワイプMission Controlを開く
3本指で下にスワイプ使用中のアプリのウィンドウが全て表示される

これらMagic Trackpad 3のジェスチャーは、システム環境設定から一部カスタマイズすることができます。

Magic Trackpad 3のジャスチャーをカスタマイズする方法については、以下の通りです。

システム環境設定を開く

アップルメニュー、②システム環境設定の順に選択します。

トラックパッドを選択する

システム環境設定ダイアログボックスが表示されます。

トラックパッドを選択します。

ジェスチャーを変更する

トラックパッドの設定画面が表示されます。この画面では、Magic Trackpad 3のジェスチャーや、クリックの音をカスタマイズすることができます。

試しに、1本指のジェスチャーを3本指のジェスチャーに変更してみましょう。

変更したいジェスチャー(例:1本指で強めのクリック)、②3本指でタップの順に選択します。

3本指のジェスチャーに変わった

1本指のジェスチャーが、3本指のジェスチャーに変更されました。

その他のジェスチャーを変更する

そのほか、一部の2本指のジェスチャーも3本指のジェスチャーに変更することができます。

その他のジェスチャタブ、②変更したいジェスチャー(例:2本指で左右にスクロール)、③3本指でスワイプの順に選択します。

3本指のジェスチャーに変わった

2本指のジェスチャーが3本指のジェスチャーに変更されました。

自分にとって操作しやすいジェスチャーに変更することで、Magic Trackpad 3をより快適に使用することができます。

Magic Trackpad 3のカスタマイズをしたいときは、上記手順を参考にシステム環境設定から変更を行ってください。

トラックパッドで絵を描く

中には、Magic Trackpad 3で絵を描きたいと思っている方もいらっしゃるかと思います。

特に、Magic Trackpad 3と同じApple製品である「Apple Pencil」を使って絵を描きたいと思う方は多いでしょう。

しかし、Magic Trackpad 3でApple Pencilは使用できません。

以下の記事では、実際にApple PencilがMagic Trackpad 3で使えるかどうかを検証した内容をまとめていますので、ご興味のある方は一度ご覧になってみてください。

MacのMagic Trackpad 3でApple Pencilが使えるか検証する

Magic Trackpadは使いにくい?疲れる?

Magic Trackpad 3は表面をなぞるだけで操作できますので、使いにくいということはなく慣れるまでに時間もかかりません。

また、短時間の使用であれば、それほど手首にも負担はかからないかと思います。

横から見たMagic Trackpad

Magic Trackpad 3を横から見てみると、傾斜があることが分かります。

手前が低く、奥が高くなっていることから手首への負担を軽減するデザインとなっています。

ただ、Magic Trackpad 3は主に指先を使うため、常に手のひらを少し浮かせた状態で操作します。

そのため、手首にやや力が入っている状態となり、長時間使い続けていると疲れてしまうこともあります。

Magic Trackpad 3を長時間使う機会がある方や、手首が疲れやすい方は、「パームレスト」というアイテムの導入を検討してみてください。

パームレストとは、キーボードやトラックパッドの手前に置き、手首を乗せて使用する疲労軽減アイテムです。

以下の記事では、Magic Trackpad 3と相性が良いパームレストをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Magic Trackpad 3と合わせたパームレストのご紹介

マジックトラックパッドの不具合

Magic Trackpad 3を使用しているとき、まれに「マウスポインターが勝手に動く」「クリックが戻らない」といった不具合が発生することがあります。

以下の各セクションでは、Magic Trackpad 3で発生しやすい不具合の対処法をそれぞれご紹介しています。

勝手に動く

Magic Trackpad 3に触れていないのに、マウスカーソルが勝手に動いてしまうという現象に悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そういった場合は、一度Macの再起動を行うことで問題が解決する可能性があります。

Macを再起動する方法は以下の通りです。

Macの再起動

アップルメニュー、②再起動の順に選択します。

これで再起動を実行できますので、Macが起動したらマウスカーソルが勝手に動いてしまわないか確認してみてください。

反応が悪い

Magic Trackpad 3の反応が悪い場合は、以下の方法をお試しください。

  • Macの再起動
  • Magic Trackpad 3を再接続する

Macを再起動する方法は、上記「勝手に動く」セクション、Magic Trackpad 3を再接続する方法については、下記「クリックが戻らない」セクションでそれぞれ説明していますので、ご参照ください。

クリックが戻らない

Magic Trackpad 3を押し込むとカチッといったクリック感があるはずですが、何らかの不具合によりクリックしても反応がないことがあります。

初代Magic Trackpadは物理的なクリックが可能でしたが、Magic Trackpad 2からは感圧センサーにより、クリックしたときの感触がわかるようになっています。

そのため、感圧センサーに問題が生じているとクリック感がなくなってしまうのです。

Magic Trackpad 3がクリックできないときは、Magic Trackpad 3を再接続してみると良いでしょう。

Magic Trackpad 3の電源を切る

再接続するには、Magic Trackpad 3の電源を切ります。

Magic Trackpad 3の電源を入れる

Magic Trackpad 3の電源を入れます。

一回クリックする

1回クリックすると、接続されていたデバイスに自動ペアリングされます。

この時点でクリックの反応がない場合は、Lightningケーブルを使って再接続してみてください。

それでも反応しない場合は、以下の方法をお試しください。

  • Macの再起動
  • 時間をおいて再び接続する

Macを再起動する方法は、上記「勝手に動く」セクションをご覧ください。

動かない(反応しない)

Magic Trackpad 3を接続しても完全に動かない場合は、MacのBluetoothが有効になっているか確認してみてください。

Bluetoothがオフの状態だと、Lightningケーブルで有線接続しない限りMagic Trackpad 3を使用することができません。

Bluetoothを確認する

Bluetoothは、画面右上にあるコントロールセンターからオンになっているか確認することができます。

基本的に、MacのBluetoothはオフにすることができません。

Bluetoothをオフにしようとしたときの警告

オフにしようとすると、このようなダイアログボックスが画面に表示されます。

しかし何らかの原因でオフになってしまっている場合は、「Lightningケーブルで繋いだMagic Trackpad 3」か「有線マウスまたはUSBマウス」などを使い、以下の手順でBluetoothをオンにしてください。

Bluetoothを選択する

コントロールセンター、②Bluetoothの順に選択します。

Bluetoothをオンにする

Bluetoothの切り替えボタンを押します。

Bluetoothをオンにできた

これでBluetoothをオンにすることができましたので、トラックパッドを1回クリックして反応するかどうか確認してみてください。

本記事では、以下のデバイスを使用して検証しています。他の環境では再現できない可能性がありますのでご了承ください。

  • Magic Trackpad 
  • iMac (24-inch, M1, 2021) macOS 12.3.1